今日も旅ゆく

いったりきたりの旅の記録

紀行

感傷の鴨川/京都紀行1(令和5年7月/京都府京都市)

人生がままならないので、京都に行くことにした。 7月の3連休前日の金曜日。代休を午後にねじ込み、無理矢理に仕事を終えたその足で、博多駅から新幹線に乗った。京都に行くのは2月以来、5ヶ月ぶりだ。 大学時代の4年間(2年間は市外だったが)を京都…

世界の果てを探して(令和5年10月/福岡県福岡市西区能古島)

人生がままならないので、世界の果てを探してうろうろしている。 朝晩が涼しくなってきて、やっと出かけられるようになってきた10月1日。能古島に渡るため、16時過ぎに姪浜渡船場にやってきた。 姪浜渡船場は、どこか哀愁漂う場所だ。ここからは、「能古島」…

三島・沼津紀行

人生がままならないので、なんだかでっかい山と海が見たいなと思い、どうせ行くなら行ってみたい場所があるところへと、当日の0時を過ぎたところで静岡の沼津に行くことを決めた。沼津には、このブログのタイトルの由来となっている「幾山河 こえさりゆかば…

いさぶろう号に乗って/肥薩線紀行(熊本~吉松)

※この記事は、九州コミティア・関西コミティアで頒布した「今日も旅ゆく 肥薩線紀行ほか」の「肥薩線紀行」の一部(熊本~吉松)を加筆修正したものです。本には載せていなかった写真も掲載しています。 --------------------------------------------------…

旅はひとりがいい

ひとりきりで行く旅が好きだ。 「次の電車まで1時間あるけどホームのベンチでゆっくり待とう」とか、逆に「時間的に厳しいから少し早歩きで目的地に向かおう」とか、無茶な行程を組んでも誰にも怒られないし、ランチで無理に並んでご当地グルメを食べなくて…

休日出勤をやめて旅に出た話~長崎県・千綿駅

3~4月は連日深夜帰りで、土日も仕事に出ることがほとんどだった。仕事が片付いていないという事実があるからやむを得ないが、心は静かに死んでいく。 GW初日の土曜日も職場に行くつもりだった。あくまで「自主的」な出勤のため、時間の制限はないから、…

新宿駅の話

東京に行くのは約7年ぶりだった。 7年前は新宿駅を母と二人で彷徨い、西口では目が死んでいるサラリーマンの波に飲まれた覚えがある。 新宿駅がいかに複雑かということを、当時は全く理解しないまま丸腰で挑んだため完膚無きまでに敗れた。駅員さんに3回…